市棚(いちたな)駅は、宮崎県延岡市北川町川内名にあるJR九州・日豊本線の駅です。
宮崎県内で最も北に位置する駅であり、大分県との県境(およびJR九州の大分支社と宮崎支社の境界)に位置しています。

基本情報
- 所在地:宮崎県延岡市北川町川内名1507
- 所属路線:JR九州 日豊本線(小倉起点 238.5km)
- 開業日:1923年(大正12年)7月1日
- 駅形態:無人駅
駅の構造と特徴
- ホーム:2面3線(単式ホーム1面1線+島式ホーム1面2線)
- 駅舎:かつては木造の駅舎がありましたが解体され、現在は緑色のアーチ屋根が特徴的な木造の待合室兼トイレ施設が設置されています。壁面には地元の観光名所である鏡山(パラグライダー等)を描いたタイル画があしらわれています。
- 信号設備:山越え(宗太郎越え)の拠点であり、現在も特急列車や貨物列車の待ち合わせ(行き違い・退避)によく利用されます。
運行ダイヤと「宗太郎越え」
市棚駅を含む重岡駅(大分県)〜延岡駅(宮崎県)間は、日豊本線の中でも急勾配と難所が続く「宗太郎越え」と呼ばれる区間です。
- 普通列車の本数:この区間をまたぐ普通列車は極めて少なく、基本的には下り朝1本・上り朝夕各1本(1日わずか2〜3本)程度しか運行されていません。
- 秘境駅としての知名度:普通列車の極端な少なさと豊かな自然環境から、隣の宗太郎駅とともに鉄道ファンや秘境駅訪問者の間で知られています。
歴史と周辺環境
- 歴史:蒸気機関車時代は山越え前の補給・待避基地として賑わい、多くの駅員が配置されていました。昭和20〜30年代は木炭の出荷拠点としても活況を呈しましたが、1972年(昭和47年)に無人化されました。
- 周辺:すぐ近くを清流・北川が流れており、静かな山あいの集落が広がっています。
